古い水栓や使っていない散水栓を閉じましょう
先日、築43年木造一戸建てのお客さまのお宅にお邪魔しました。ご主人を13年前に亡くされてから、奥さまが独居生活をされていました。現在75才だそうです。大工さん経由のご依頼で、ベランダの改修工事に伴う水道設備工事のために伺いました。
使えているからこそ必要なメンテナンス
縁側からお庭に出られ、その横に散水栓がありました。今でも水まき用や手洗い用に使われてらっしゃるとのことでした。しかし、かなり老朽化していてちょっとでも少しでも負荷をかけたら給水管ごとポキッと折れてしまいそうな状況でした。
「奥さまは使えているから大丈夫」とおっしゃいましたが、それが危険。今の状態で使いつづけると、給水管から水が噴き出してしまう可能性があることを伝えました。長く使うには車の車検と一緒でメンテナンスが必要です。戸建てにお住まいの方は、何か別の作業で水道屋さんを呼んだとき、ついでに見てもらうことをおススメします。
給水管引き直しより閉じて新規増設がおススメ
今回は、既存の水栓を撤去しその給水管を閉じて使えなくしました。そして新たに給水管を分岐させ、新しく水栓を取り付ける工事を施しました。
昔は土を掘り返して、旧管を撤去して新しい管と交換していましたが、撤去代がかかってしまうのとさまざまなリスクがあるためにしないことが多いです。とはいえ、家ごとに違うので、気になる方はまずご連絡くださいませ。
腕のいい職人さんに頼みましょう
テレビのCMなどで宣伝している水道屋さんは、緊急の対応にはとてもいいと思います。
- トイレが詰まってしまった
- 水がチョロチョロする
- 排水が詰まるなど
困りごとにはすぐ対応してくれると思います。弊社も緊急対応即日対応していますが、仕事状況によりすぐに伺えないこともあります。1時間以内などスピーディーな対応には、人数のいる大手さんがすばらしいと思います。
一方、本格的な水道設備工事に関しては、技術が重要です。突貫工事や経験不足の職人による工事は、結果あとから大工事なってしまいます。失敗したというお客さまからやり直しの工事で行くたびに、驚いています。「安かろう、悪かろう」に注意してください。
さいごに:水道設備も定期的なメンテナンスを
水道設備に関しては、普段何もしていなお客さまがほとんだと思います。水が出なくなったり止まらなくなったりと、実際に困った時にはじめて業者を呼んだという方が多いのではないでしょうか。
しかし理想は、年に一度、定期的な排水管清掃をして、その時にいろいろ点検をしてもらいつつ、最新情報を教えてもらうのがいいと思います。設備機器もどんどん新しくなりますので、壊れてから修理するのではなく、危険があれば、適宜対応していくことが望ましいと思います。
以前真夏に給水管の引き直し工事をすることになり、そちらのお客さまは3日間お風呂に入れず、近くの温泉に通っていました。それはそれでいいかもしれませんが(笑)やはり水が使えないという事は本当に大変です。何か些細なことでも気になることがあれば、早め早めにご連絡ください。